おかげさまで
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昨日の東京の気温は23℃。気仙沼は8℃。半袖に日傘のニュースをストーブをつけた部屋の中のコタツに身を寄せ見ていた。
「東京は暖かくて、交通も便利で、人もいっぱいで・・・」と回想をしていると「ピッ、ピッ・・」とストーブの延長するか否かの音で現実に引き戻された。でも、波がざぶんざぶんとしているのを延々と見ていられる。舗装もされていない道をひたすら進むと降ってくるような星を見られる場所を知っている。ホヤの剥き方も教わった。
見えないつながりがあることも認知
私が小さい頃から、大人のやり取りは「お元気ですか?」に対して、「おかげさまで」が定型文句でした。子どもながらに「おかげさま…オカゲ様?…ん?」と疑問を持ちながらもとりわけ意味を聞くこともなく、その大人になりました。
いざ調べてみますと、感謝の言葉を表し、「お陰」は仏さまや神さまの助け、ご加護のことのようです。そこから「あなたのおかげ」で、あるいは「自分以外の全てのおかげ」でという感謝の意を伝える表現になりました。
会話の中で使われる表現なので、「あなたのおかげ」でという意味が強いように思いますが、「自分以外の全てのおかげ」という感覚が本来の意味なのだと思われますし、とても大切にしたい部分です。
そこにはありとあらゆる人はもちろんのこと、土地や天気、運などの自分自身では到底認知できない程の要因が重なり合って、今こうして結果としてあるという奇跡的なありがたさを含意しています。
つまりは、波がざぶんざぶんとしているのを延々と見ていられるのも、舗装もされていない道をひたすら進むと降ってくるような星を見られる場所を知っているのも、ホヤの剥き方も教わったのも、おかげさまということですね。