大般若祈祷

6月!?という暑さが目立つ今日この頃ですが、いかがお過ごしでしょうか。私の暑さ対策は、「暑い」と思わないことを心がけています…。熱中症には十分注意して、今年の夏を乗り切りたいと思います。

般若の風

令和6年6月1日に大般若祈祷という法要を行いました。

当日は肌寒く、雲が覆い、雨粒が降らないことを願うような天気でしたが、持ちこたえてくれました。さらに多くの方がお参りくださり、厳かに法要を終えることができました。

法要といえば、亡き故人様やご先祖さまのご供養が一般的ではありますが、大般若祈祷は『大般若経』という600巻ある経本をパラパラパラ〜と上から下に勢いよく流れる滝のように開きます。それを「転読(てんどく)」と言い、無病息災・国土安穏・五穀豊穣・商売繁盛・世界平和などの様々な願いや祈りを成就するために行う法要です。転読大般若とも呼ばれ、600巻の膨大なお経を限られた法要中の時間に読むために生まれた作法です。昔は600巻のお経を手分けして読んでいたそうです。どのくらいかかるんでしょうか…。

祈祷を実現させる

願いや祈りとして、大般若祈祷という法要を行いますが、その中で無病息災や世界平和などを読み込み、懇ろに手を合わせます。その時、願い・祈ることで自身の中で意識することがあると思います。意識すれば、自ずと行動や習慣に変化が現れるのではないでしょうか。

例えば、無病息災を願い、手を合わせる人は、暴飲暴食に気をつけ、自らの身体を労るように行動するはずです。祈り・願うことで無関心だったことから、関心を持ち、実行し、継続する。大般若祈祷の意義はそこに現れ、さらには写真の軸にあります多くの神仏が見届けてくれている、あるいは見守ってくれていることが我々に安心を与えてくれているのではないでしょうか。

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