インド〜仏跡を訪ねる〜vol.1

3月に入りました。卒業式や異動など、別れの時期でもあります。仏教で説かれる苦しみの1つに「愛別離苦(あいべつりく)」という言葉があり、愛する人と別れなければいけない苦しみのことです。愛する人や好きだった人、慣れ親しんだ人など、すべていつかは別れがきてしまうものです。さらに人だけでなく、自分の居場所であったコミュニティや愛着のあった物も例外ではありません。すべて別れを迎えるのです。大切であれば、あるほどに別れは辛いものであり、悲しみは深いものです。

愛別離苦など様々な苦しみを抱え、出家したお釈迦さま。そのお釈迦さまの生涯を辿っていくと、2500年前から現代に伝わる仏教の柔軟な教えを読み解くことができるのではないでしょうか。

今回はインド仏跡巡礼の旅をとりとめなく書かせていただきます。

インド仏跡巡礼の旅

2024年2月21日〜2月29日の9日間、インドの仏跡を巡る旅に行ってきました。

10年前、曹洞宗の源流を訪ねるという旅で中国に出発しました。9日間くらいの日程でしたが、初日でお腹を壊し、帰国した後も1ヶ月は体調が戻らず、大学の講義に這って出席するものの何も耳に入らないという暗黒の時を過ごしました。食事の際の油が合わなかったのか、火が通ってなかったのか、原因は分からず、今では迷宮入りとなっています。そのため、インドでは「食事から体調管理」をスローガンに日本を出ました。

インド!

まずインドの簡単な情報ですが、

正式国名:インド共和国

首都:ニューデリー

人口:約14億3000万人 (世界第1位 2023年国連統計データ)

言語:連邦公用語はヒンディー語、他に憲法で公認されている州の言語が21言語

宗教:ヒンドゥー教徒79.8%、イスラム教徒14.2%、キリスト教徒2.3%、シク教徒1.7%、仏教徒0.7%、ジャイナ教徒0.4%

(2011年国勢調査)

通貨名:ルピー(1ルピー=1.76円(2024年2月1日))

日本との時差:−3時間半(日本12:00  インド8:30)

滞在中よく使用した言葉:ダンニャワード(ありがとう)

初日

8:45 羽田空港からインディラ・ガンディー国際空港(首都 デリーへ)

11:45分 インディラ・ガンディー国際空港到着

この日はインドの首都デリーのホテルで宿泊するため移動。

バスから外を眺めると、バイクが多く走っている。

サイドミラーを畳みながらの走行に違和感と安全性の機能の放棄を窺い知ることができた。

その光景を見て、1分もたたずして、

「普通」や「安全」という自分自身のものさしではかることをやめにした。

初日からインドの風景を通して、交通ルールの寛容さを垣間見ることができました。

ホテルへ着き、インド到着後はじめての食事。インドのホテルの食事はビュッフェ・バイキング形式が主なようです。

香辛料が適度に効いたカレーや新鮮な野菜の炒め物など、想像を超えるおいしさについ食べ過ぎるくらいです。これからの食事がとても楽しみになるほどでした。しかし、「食事から体調管理」をスローガンに掲げてきたこともあり、「もっと食べようかな」と思うくらいでこの日は食事を終えました。

 

この日から始まるインド旅に期待と不安が入り混じる中、就寝しました。

 

 

 

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