牡蠣

肌寒くなり、服も寝具も夏物から冬物に変わった頃でしょうか。食べ物では、牡蠣が旬を迎えます。気仙沼の牡蠣は身が厚く、濃厚なのが特徴でとにかく美味しいです。それには気仙沼の地形が大きく関係しています。複雑に入り組んだリアス式海岸は穏やかな湾内の環境を作り、養殖にはぴったりです。また、「森は海の恋人」という言葉にあるように、森の落ち葉が腐敗してできる腐葉土の中に、植物プランクトンを育てる養分が含まれており、その養分が海へと流れ、牡蠣はじめ様々な生物の栄養になります。

中学生の頃に職場体験で牡蠣養殖場に行きました。船で海に出て、養殖イカダに到着すると牡蠣がひしめき合っているロープを上げます。当時、中学生だったこともあり、「美味しそう」よりも「なんじゃこりゃ」くらいの感想をもっていました。その後は、牡蠣剥きを体験します。そこにいるスタッフの方々(牡蠣剥き達人のおばさまたち)はものすごいスピードと正確さで一切無駄のない動きで生牡蠣を量産していました。ひと目で、その牡蠣のウィークポイントを見定め、専用のナイフで突き入れるテクニックは圧巻です。一方で、私は一つの牡蠣と3分はにらめっこをしておりました…。

中学生の当時は牡蠣が特に好きなわけではありませんでしたが、今では気仙沼の食べ物で大好きでもあり、推しは牡蠣です。ぜひ、この冬に。

海のごちそう「気仙沼の牡蠣」https://kesennuma-kanko.jp/oyster2022/

前の記事

仏前式

次の記事

お釈迦さまの晩年