お盆に先祖と私。

大雨について

西日本を中心に記録的な大雨を観測しており、住宅の浸水や道路の冠水など様々な被害が報告されています。先の震災同様に最優先に命を守る行動をお取りください。

まず、「自助」の行動があっての、「共助」だと思いますので、お早めに避難して頂ければと思います。

お盆の期間とコロナウィルス

本日、8月15日はお盆の期間に入ります。

期間で言いますと、8月13日から16日(東京や神奈川の一部地域などは7月13日から16日)です!(地域差もあり)

そのお盆の期間には地元に帰省し、お墓参りをすることが一般的だと思います。しかし、コロナウィルスの影響でお参りするどころか、帰省すら断念しなくてはならないのが現状です。

また葬儀に関しても、遠くにいる方々は親族でありながら、参列できないこともあり、とても心苦しいものです。

お盆の由来

お盆の正式名称は、盂蘭盆(うらぼんえ)と言い、『仏説盂蘭盆経(ぶっせつうらぼんきょう)』という経典が現在の日本のお盆の慣習を形成しています。

その経典には、物語があり、とても簡単に説明いたします。

①お釈迦さまの弟子の目連尊者(もくれんそんじゃ)が亡くなった母が何処にいるのか、気になり、神通力(なんでも見通す力)で探しました。

②母は六道(天上、人間、修羅、畜生、餓鬼、地獄)の世界を見渡すと、餓鬼の世界にいました。

③痩せほそり食べ物に飢えた母に衝撃を受け、お釈迦さまに助言を乞いました。お釈迦さま「共に修行した僧たちに食べ物や飲み物を供えること」。

④修行僧たちに食べ物や飲み物を供えたところ、餓鬼の世界にいた母の苦しみはスッと離れていきました。

物語からのー考察

現代、神通力(なんでも見通す力)を持っている人は私が聞く限りおりません。しかし、亡くなった人に想いを馳せることは少なからずあると思います。

それを前提に考え、六道の何処に亡くなった母が、あるいは父がいるかは議論の対象とはならず、自身の行いを振り返り、母や父(ご先祖さま)に安心してもらえるような言動ができているのかを手を合わせ、考える機会なのではないでしょうか。例えば、それがお墓参りなのか、家族・友人を大切することなのかは個別的なものではありますが、コロナウィルスによってお参りが難しい今、先祖と私をつなぎ、心豊かな生活を過ごしていきたいと思います。それが一つの立派な先祖供養だと思っております。