海の向こうのZENを求めてPart 2

約11時間半のフライトです。機内のモニターでは映画やアニメ、バラエティ、ゲーム、ニュースなどいろいろ楽しめるのですが、私は事前にスマートフォンにダウンロードしていた映画『おくりびと』と、アニメ『チ。ー地球の運動についてー』を観て過ごしました。
どちらも心に深く染み入る作品で、じんわり感動の余韻に包まれながら眠りにつきました。
そして、サンフランシスコに到着しました。

この街はとにかく坂が多く、しかも傾斜がかなり急。初日は快晴で、風は冷たいものの、日が当たる場所では汗ばむくらいでした。
さっそく、これから3泊お世話になる「サンフランシスコ・シティセンター」へ向かいます。

市電が走る賑やかな通りから一本入った静かな住宅街の中に、レンガ造りのモダンな建物が現れます。ここが現在のサンフランシスコ・シティセンターです。
建物に入ると、入口を入ってすぐ右手には、法要が行われる広い法堂があります。そこで印象的だったのが、お焼香のスタイル。日本のように炭で香を焚くのではなく、水を張った器に香を入れるというやり方でした。スタッフの方に伺うと、「香りに敏感な方がいるので、それに配慮した方法」とのこと。さりげない工夫に、現代的な感覚と優しさを感じました。


次に坐禅堂を拝見いたしました。





これら写真からもわかるように無理なく誰もが座れるように徹底しているように感じました。座布団やクッションを使い、あるいは正座の補助イスを用いて、座ります。坐禅には「苦痛を我慢する修行」という印象が少なからずありますが、シティセンターでの様子を見て、それが本質ではないことが伝わってきました。
槌砧(ついちん)の形が独特でした。


次に食堂です。
おそらく40〜50人は入るくらい広く、大きな窓からやさしい光が差し込み、明るくて落ち着いた雰囲気の食堂です。
木のテーブルと椅子がずらりと並び、奥には「SILENT TABLE」と書かれた札もあり、静かに食事に向き合いたい人への配慮も感じられます。
一角にはソファやクッションが置かれたスペースがあって、まるでリビングのようで、誰かとおしゃべりしたり、ちょっとひと息ついたりするのにもぴったりな場所でした。


食堂から隣に出ると中庭があります。
建物に囲まれた小さな中庭には、やわらかい木漏れ日が降り注いでいて、まるで外の世界とは別の時間が流れているような空間でした。
中央には小さな噴水があって、そのまわりを囲むように木々やベンチ、テーブルが配置されていて、ひと休みしたり、静かに本を読んだりするのにぴったり。気持ちのいい場所でした。

ハプニング発生!
翌朝、シンプルかつ栄養のある朝食をいただきました。

その後、シティセンターの方々とミーティング。
ところがその結果、シティセンター内でコロナ感染が急増していることが判明し、なんと施設が急きょ閉鎖に。
坐禅も、朝課も、食事も、すべて中止に。
どうなる!?ZENを求める旅!



