育業-ikugyou-
2022年6月に小池百合子東京都知事は「育休」に代わる愛称を「育業」と発表しました。背景には「育休」は「仕事を休む期間」ではなく「未来を担う子供を育てる大切で尊い仕事」ととらえ、社会のマインドチェンジするための取り組みのひとつ。
厚生労働省の調査によれば、
育児休業取得率の推移
女性:令和元年83.0% 令和2年81.6% 令和3年85.1%
男性:令和元年7.48% 令和2年12.65% 令和3年13.97%(5年前の平成28年3.16%)
『育児・介護休業法の改正について〜男性の育児休業取得促進等〜』厚生労働省 2021
男性の育児休業取得率は増加傾向にありますが、未だ低い数値です。
その「育業」つながりで、第一生命保険株式会社が「サラっと一句!わたしの川柳コンクール」(近年、幅広い方からのご応募が増えたことを受け、2022年より名称を「サラリーマン川柳コンクール」から改名 )のスピンオフ企画で「育業」川柳コンクールの受賞作が発表されました。
さっそく、受賞作品をみてみましょう!
優秀賞 「育業は 妻が上司で 私部下」(まさちゃん)
「パパ奮闘 手替え品替え オムツ替え」(アカエタカ)
「人不足 深刻なのは 家の方」(2児のパパ予備軍)
「デキる人 部下に育業 させる人」(山宗雲水)
大賞 「押してくれ パパの背中と ベビーカー」(息子の独り言)
例年、サラリーマン川柳で受賞作品は、あるあるや皮肉、クスッと笑えるものが混在しています。この「育業」川柳は佳作を含め、現場のリアルを伝えた作品が多いように思います。川柳から社会が育児にもっと理解を持ってほしいという思いが伝わってきます。
「育業」のリアルを川柳でポップかつ簡潔に伝えることによって、じわじわと社会に浸透していけばいいなと思います。
これから家族、地域、社会で子育てに参加できるような仕組み作りとその理解が進んでいくことを願い、微力ながらお寺としても取り組んでいきたいと思います。