坐禅会でのお話
夜の寒空をふっと見上げ、自然とオリオン座が目に入ると「冬だなぁ」と実感します。歳を重ねるにつれ、石油ストーブの匂いや静電気など、暦よりも五感に感じるものから季節感を味わうようになりました。
坐禅会「地域とお寺」(ワークショップ風)
12月5日(日)に坐禅会を行い、その中で「地域とお寺」について参禅者の方とゆるゆるのワークショップ風にお話しました。
この内容にしたのも、問題意識として人口減少社会の中の過疎地域の中のお寺となると、今後のお寺のありようを一考する必要があるのだろうと…。
そこにはお寺の内からの意見よりも、外からの意見がとても大切であろうと思い、ゆるゆるのワークショップ形式で貴重な意見をいただきました。
◆お寺の未来(葬儀供養以外でのお寺で行って欲しいこと)
- カフェ、お茶飲みの空間
- 好きな時に坐禅や写経ができる場
- 映画観賞会
- ライトアップ
- 子ども食堂
- 託児所
- 塾
- 個展
- 新入社員研修 など
様々な視点と多くの意見をいただき、今後ゆっくりと評議し、実現まで進めていきたいと思っております。このワークショップを通して、あらゆる業界にも言えますが、地域の需要を把握せずに、供給することの怖さや空虚さを感じました。
地域や檀家さんの声を聞き、様々なアクションを仕掛けられる寺院、柔軟なマインドを持ち続ける僧侶でありたいと改めて、自身の志を確認いたしました。