子ども哲学

以前に「NPO法人子ども哲学 おとな哲学アーダコーダ」さんのこども哲学ファシリテーター養成講座を受講した時の所感を少しだけお伝えします。

「NPO法人子ども哲学 おとな哲学アーダコーダ」さんは自由に考え、自由に話す場として哲学対話をしています。ここでいう哲学とは、「答えが1つとは限らないような問い」、「答えがないかもしれない問い」を立て、対話し、深い学びへとつなげる活動をしている団体です。

Studying Philosophy(哲学を勉強する)のではなく、Doing Philosophy(哲学する)を大切にされています。

哲学というと難しいイメージがありますが、哲学的な知識などは必要なく、例えば「なんで海は青いの?」や「なんで挨拶しなきゃいけないの?」などといった、テーマを決め、自由に話します。

 

私が興味深いと感じた点が、この哲学対話の目的が3つあるということ。3つ全てを網羅するわけではなく、それぞれの場によって、目的をどれに設定するのかということです。

A.「思考力」=「考える力」の教育

B.市民性(Citizenship)の教育

C.コミュニティ形成

実際に哲学対話のファシリテーターをやってみると、この3つが若干横断的に関わり合っているような気もするが、明確に目的意識をもつことでファシリテーターの進行も多少変わるのだろうと感じました。

もう1つ興味深いのは、哲学対話の最後は答えを出さなくてよく、まとめる必要もない。みんながモヤモヤしてを残して、おわり。帰り道、お風呂、布団の中でじっくり1人で考える隙間を作っているようです。

今回、哲学対話という活動をされている方のお話を聞けて、気づきも多くあり、楽しかったです。

実際に対話したテーマは「どこに住むのがいいの?」、「結婚は幸せか?」、「お金ってどれくらい必要?」などです。

どう考えます?