バスケットの指導(教育)

今年度はコロナのせいで全くバスケットボールの指導が出来ず、足踏み状態というよりも直立不動状態です…。(笑)

数えるくらいしか子どもたちに会えずに、2月を迎えてしまいました。東京では緊急事態宣言の延長により(現在のところ)3月7日まで、不要不急の外出の禁止や出勤者数の7割削減、飲食店を含む施設の営業時間を20時までといった、様々な要請が出ています。それに伴い、学校側も課外活動を積極的に行えないのが現状でしょう。

現在、指導している小学校では中学受験をする子たちが多く、6年生になると勉強に集中するために一時的にバスケットをお休みする子も少なくありません。年度始めに6年生には「受験が終わったら、待ってるよぉ〜」と言っておきながら、こんな状況はさすがに悲しいですね。チームメイトを大切にし、バスケットを一生懸命にプレイする子たちだったので、受験が終わった日にはコートを思う存分走り回って欲しかったです!

 

 

 

このチームでの指導を通して、気づいたことを書きたいと思います。

このチームのいいところは数えきれないほどあるんですが、2つだけ挙げると

①全力でチャレンジする。

②意見をしっかり言う。

この2つが長けているチームだと思いました。コーチを始めた頃は試行錯誤で、でっかな模造紙に一人一人の目標を寄せ書きみたいに書いたり、かりゆし58の「オワリはじまり」を大会前にみんなで聞いてメンタルを強化しようとしたり…。(笑)

こんな様々なことをやりつつ、チームというよりは子どもたちをみる中で、相互理解・承認の大切さを私が気付かされました。

もちろん、バスケットの知識や技術も大切ですが、それらを獲得するまでのプロセスを工夫することで人としての素地なるものが育まれてくるのではないかなと感じました。

具体的には、「対話をうませる」ことです。ペアやグループを作って、ゴール設定を決め、それに向かって作戦会議を子どもたちが行うのです。朝の練習は45分間しかありませんが、作戦会議の時間をしっかり設けます。

すると、先ほど挙げた①全力でチャレンジする。②意見をしっかり言う。それらをしっかり体現してくれます。その光景を見ているだけで、嬉しくなります!

その作戦会議の中で、自分の意見を大切にしてくれたという体験をした子どもは相手の意見も同じく大切にしてくれるのです。そこで相互理解・承認が醸成されるのではないかとちょっぴりと感じました。

純粋にバスケットを楽しむ中で、プレイヤーとして、人として成長できるような支援を今後も出来ればと思います。

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