仏法興隆花まつり千僧法要

田植えが始まり、太陽の光にきらめく田園風景に、夏の訪れを感じています。
祈り続けること
5月26日に奈良県の華厳宗の大本山東大寺で行われた花まつり千僧法要に参加させていただきました。
奈良、東大寺といえば
鹿!穏やかで愛くるしい鹿さんの間を通り抜け、東大寺へ。
そして、今回参加した東大寺の仏教の興隆と世界の安寧を祈る法要の詳細がこちら。
全日本仏教青年会では、昭和63年より毎年4月26日に仏法興隆と世界平和を願い、華厳宗大本山 東大寺様において花まつり千僧法要を開催しております。
当会加盟団体より全国各地から多くの青年僧が参集し、宗派や地域の垣根を超え、互いを尊重し合いながら慶讃の人々と共に法要を営んでまいりました。
今年は4月26日が土曜日であるため、5月26日の開催とさせて頂きます。本年は阪神・淡路大震災から30年。第二次世界大戦終戦から80年という節目の年に当たり、大阪・関西万博も開催され、日本にとって特別な年になります。お釈迦様が説かれ、長い旅路を経て我が国に伝えられ、聖徳太子が芽吹かせ、聖武天皇が根付かせ、 多くの祖師先徳方により我々に受け継がれてきた仏法、そして和の精神を以て、和の国日本から東大寺様を祈りの場として未だ止まぬ天災人災飢餓疫病物故諸霊の供養。並びに日本全国の安寧と発展。延いては協和万邦及び世界平和を祈念するべく本年は「和が儘に集い、和が為に祈る」と題し開催致したいと存じます。
全日本仏教青年会 理事長 新井順證(全日本仏教青年会H P)
法要の際、東大寺の盧舎那大仏のまわりを、宗派を超えて集った青年僧たちが列をなし、厳かな空間の中で読経が響き渡りました。
手を伸ばせば触れられるほど間近に佇む大仏。その圧倒的な存在感に、大仏を囲むお堂の荘厳さも相まって、私は心の中で「すごー、すごー」と思わず繰り返していました。
しかし、この仏法興隆花まつり千僧法要の目的は、仏法の繁栄(仏法興隆)、世界平和の祈念、そして災害・戦争・疫病・貧困によって命を落とされた方々への追悼と復興の祈りにあります。
今なお続く戦争や災害による犠牲や被害に思いを寄せながら、私もその祈りの輪に加わらせていただきました。
「祈る」という行為は、忘れずに思い続けることでもあります。苦悩する方々の想いを自らのものとして受け止め、いま自分にできることを、できる範囲で少しずつ行っていきたいと改めて心に刻みました。