満福寺かもしれない

境内の満開だった桜ですが、あっという間に散り、少しずつ初夏の空気を感じられるようになりました。
ヨシタケシンスケ展 in 東京
先日、東京で開催されているヨシタケシンスケ展に行ってきました。
以前から、ヨシタケシンスケさんの絵本が好きで、このブログでも紹介させていただきました。
ヨシタケシンスケさんは、日本の人気絵本作家・イラストレーターです。1973年神奈川県生まれで、ユーモアと独特の発想力に富んだ作品で知られています。
代表作には、考える子どもの姿を描いた『りんごかもしれない』『このあと どうしちゃおう』などがあります。私のおすすめは『にげてさがして』です。ヨシタケシンスケさんの作品は、大人も子どもも楽しめる哲学的で温かみのある作風が特徴です。
シンプルな線画と、日常の中の「もしも」や「なんで?」を深掘りする構成で、読む人に考える楽しさを届けています。
源流
ヨシタケシンスケさんの大学時代は、筑波大学の芸術専門学群総合造形コースという学科にいました。当時、身体や顔に装着する「かぶり物」の作品を作っていたそうです。もともと映画などで使われるミニチュアや小道具、宇宙服、怪獣の着ぐるみを作る仕事をやりたかったそうですが、進学しても制作の仕方を誰も教えてくれなかったそうです。そこで色々な先輩や先生にプラスティック素材などの技術を聞きながら、独学で作っていたそうです。
ヨシタケシンスケ展では、大学時代の制作物などもみることができます!
この頃の作品には、今の絵本の雰囲気がうっすら見えてきて、見つけると楽しくなります。
さらに圧巻だった光景がこのスケッチメモの量です!
この時に人生で初めて、身長が3メートル欲しいなと思いました。
もっと近くに。
もっともっと近くに。
ヨシタケシンスケさんのこれまでのメモスケッチがズラリ!その内容も千差万別です。今思えば、その時は子育てのことで頭がいっぱいだったんだなぁって、カメラロールを見てしみじみ感じました。
また行ったら、自分は何を撮るんだろうと気になっています。
他にも様々ありますが、「つり輪の森」であしのうらをじめんから離してみよう!というエリアも素敵でした。つり輪がぶら下がっていたと思ったら、木の裏には有難いお言葉が…。
最後に愛くるしい作品に惹かれましてパシャリ。「西日」西日があたってまぶしそうなおじさんだそうです。
ヨシタケシンスケさんの絵本には、『ほっこりする』『これでいいんだ』『そんな見方もあるんだ』といったような、新たな気づきや、やさしく背中を押してくれるような温かさがあります。
そして、ヨシタケシンスケ展では、絵本という数十ページの枠を超えて、ヨシタケシンスケさんの重層的な思いや世界観が、立体や体験としてダイレクトに伝わってきます。
このヨシタケシンスケ展東京会場は、2025年6月3日まで開催されております。