Zazen Anywhere

こちらの投稿は副住職である私がルールを決め、毎月1日と15日に更新をしておりますが、1人がゆえに締め切りを過ぎてしまう緩さが目立ってきました。
出来る限り無理せず、仏教や坐禅、お寺その他雑談のようなに内容を更新していきたいと思っておりますので、長くあたたかい目で見ていただければと思います。よろしくお願いいたします。
バスケットの試合直前に坐禅
先日、昨年まで東京で大変お世話になったミニバスケットボールチームの年度内最後の公式試合を観戦してきました。
1年ぶりに会う子どもたちは私より先に声をかけてくれて、笑顔で迎えてくれました。それだけでも心にグッとくるものがありましたが、1年ぶりに観た彼ら彼女らのコート上でのプレイは私が記憶するあどけなさはそこにはありませんでした。
1人ひとりがチームの役割を自覚し、責任感をもった力強いプレイに感動しました。粘り強く守りぬくディフェンス、接触しても嫌がらない逃げないオフェンス。審判の笛が鳴り終わり、改めて1年間チームでバスケットに打ち込んできたのだと思いました。
全力プレイする選手に陰ながらサポートする保護者、そして、子どもたちを教え育てるコーチ。今回でとても素敵なチームであることを再確認いたしました。
その大会中の試合前に女の子が「坐禅しようよ」と提案してきました。すぐ前のコートでは試合をしており、私たちが試合をする反対のゴールでは相手チームがアップをしております。
私は内心こんなところでも大丈夫なのかな?っと思っていましたが、その子は「みんな座って!やるよー」と仕切ります。その声がけに私も思わず「うん!やるぞー!」。
バスケットの試合前に3分間の坐禅を行いました。
ピー、キュキュ、ダムダム、「ナイスシュート!」。笛の音、バッシュが擦れる音、ドリブルの音、歓声。
3分間の坐禅を終え、坐禅を提案してくれた女の子が一言「ここがここじゃないみたい」。
それを聞いて、ドキっとしました。体育館の中で様々な音が耳に入る中で、笛の音だ、バッシュが擦れる音かな、ドリブルの音だな、歓声すごいななど、音に応えることなく坐っていたのだと思ったからです。
坐禅を勧める『普勧坐禅儀』の中で、「諸縁を放捨し、万事を休息し」とあるように、外界の影響から離れ、坐禅を坐禅として体現してくれたのだと思いました。
我が子を含め、子どもたちと過ごすと気付かされることが多々あります。子どもたちを見習い、柔軟な思考で過ごしていきたいと思います。